特別レポート

東日本大震災 被災地訪問記

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2012-06-02


   このたびの大震災に際し、犠牲となられた皆さまのご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。
   私は、このたび東京都行政書士会の災害復興まちづくり支援活動の先遣として、5月の初旬、宮城県の東松島市、仙台市若林区、気仙沼市、岩手県の陸前高田市の被災地を訪れました。被災の状況の余りの広大さ深刻さの前に、ただ言葉なく、胸が押しつぶされ、息の詰まる時間の連続でした。被災された皆さまには心からお見舞い申し上げます。
   東松島市では、広い災害対策本部室において、航空自衛隊松島基地等の多くの自衛隊員が、国、県、市、警察、消防の職員と一体となって懸命に遺体捜索等のためその任務を果たしておられました。仙台市若林区は、海岸から数キロのところから一般車両は立ち入り禁止となり、建物も農地も一切が大津波に流され、海岸ではただ松林が無残になぎ倒され、どこまでも荒涼とした光景が続いておりました。陸前高田市では、市役所を始め町の中心部の建物一切が津波に呑まれ見渡す限り360度の廃墟と化し、この地の復興がただならぬことを強く実感致しました。気仙沼市においては、津波と同時に起こった大火災による焼けただれた建物、黒々とした瓦礫や廃車の山がどこまでも続き、漁船、港湾、市場、魚介加工工場等、産業の中核が壊滅状況にあるこの町は、国を挙げての大支援なくしては、決して復旧復興はあり得ない、と強く思いました。 
   この未曽有の地震・津波という大震災は、また誘発され露呈している原発問題というもう一つの未曽有の大災厄は、私たち日本人一人ひとりに、また私たち行政書士一人ひとりに何を問いかけているのだろうか。私たち行政書士という職業人には、東北の地の復旧復興へ向けて、更にはその復興と不可分一体である日本国と日本国民の真の復興へ向けて、目覚め果たしてしてゆかなければならない大切な使命があるのではないか。私自身この人生賭けて、真剣にこの大問題に応えてゆきたい。   副会長 秋田一壽



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